昨日、急に行かなくてはならなくなったのですが、せっかく天城峠を越えていくのにどこかに取材(というか写真撮り)に行くところはないかと考え、思いついたのは、そう、今、NHKの大河ドラマで放送している「龍馬伝」のロケ地に行ってみること。
皆さん、先日の日曜日の龍馬伝はご覧になりましたか?
私は、いったいどのシーンで下田で撮影した場面が出るのかと楽しみにしながら見ていたのですが、ハテ?そんなシーン、ありましたか?
後から思ったのですが、第3話の最後の瀬戸内海を船で渡るシーンはひょっとして爪木崎付近で撮ったのかなぁ?と思ったのですが、どうなんでしょう?
それはいいとして、確実に「あそこだ!」と思ったのは、杉並木を歩くシーンですね。
天城の踊り子遊歩道にある「宗太郎杉並木」で撮影されたと聞いていたので、
「よし、今日はあの場所に行ってみることにしよう。」
と出かけたのでした。
天城峠から河津へ行く途中のバス停「水垂(みずだれ)」から脇道に入っていくと、すぐ近くに駐車場があったので、そこへ車を停め、まずはすぐそば(200メートルぐらい)にある滝を見ることに。
ものすごく急な階段を下りていくと、目の前に河津七滝の一番上流にある「釜滝」(高さ22メートル)に行くことが出来ます。
久しぶりにここへ来たのですが、時間があまりなかったので、写真だけ撮って急いで今日の目的地へ。・・・
道路脇に立っている案内地図を見ると、目指す場所へは1,7Km。 歩いて30分とありました。
先に進んでいくと、もう周りはすっかり杉林に囲まれていて、木々の間から差し込む太陽の光がいい感じ。
さらにどんどん進んでようやく目的地へ到着。
この写真のこの道が「宗太郎杉並木」と呼ばれる場所です。
ここは時代劇の撮影にはよく使われるそうですが、元々は古くから伊豆半島の真ん中の天城峠を越える「下田街道」として人々の往来に使われた重要な道。
実際に、下田で密航を企てて捕まった吉田松陰が唐丸籠に乗せられて連れて行かれた道であり、アメリカの初代駐日総領事・タウンゼント・ハリスが日米通商条約のために江戸へ行く時にも通った道なんですって。
この道には、明治10年に植栽された樹齢100年を越える杉立ち並ぶ「宗太郎人工杉学術参考保護林」で、「宗太郎」とは当時この地を開発した人の名前だそうです。
大河ドラマ「龍馬伝」の中では、土佐の生まれ故郷を江戸へ向けて出発したすぐその後のシーン、たくさんの旅人が往来する場面が撮影されていましたが、それがまさにこの道でした。
道自体は舗装のされていない、”じゃり道”みたいな感じでしたが、ドラマの中では轍(わだち)や車などが通った跡は映っていません。
おそらく周りから杉の枝や葉っぱなどをかき集めて敷き詰めたんでしょうね。
ドラマではわずか20秒にも満たないシーンでしたが、そのためにわざわざ道を整備し、エキストラを呼んで、もろもろの準備をして撮影したのでしょうけど、そう考えるとものすごい労力ですよね。
さて、次の第4話はどうかな?
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