「ちょっと光里、悪いけどやっぱり一人でお風呂の掃除やってくれる?」
ペンションで産まれた我が家の子供達は、小さい時から宿泊業という環境で育ったため、子供達が幼稚園や学校が休みの時は、自分の家はとても忙しく、家でゆっくり休みましょう、とか、どこかへ遊びに行きましょう、という経験がほとんどありません。
まだ小さかった頃は、私達が忙しくしている時でも、部屋でテレビを見たり、本(いや、漫画か?)を読んだりしていたのですが、ある程度大きくなってからは家の仕事を手伝っています。
で、これまでも夏のシーズン中は少しお手伝いをしていたのですが、実は去年まで客室の掃除を頼んでいたメンテナンスの会社から、今年から出来ません、と言われてしまい、さてどうするか?ということになったのです。・・・
そこであれこれ考えた挙句、今年は我が家の子供達にこれまで以上にしっかりとやってもらうことにしました。
部屋の掃除から、トイレや風呂の掃除、食事の用意、食器の後片付けなどが主な仕事で、昨日までは朱里には和室の掃除を、光里にはお風呂の掃除をやってもらってい たのですが、今日は洋室の掃除を光里に教えるべく、私と一緒にやっていたのです。
そうしたら光里が、
「ねぇ、このベッドの部 屋が終わったら、お風呂の掃除もやるんでしょ? もう毎日お風呂をやってるから飽きちゃった。 今日もお父さんも一緒にやってよ。」
(飽きちゃっただとぉ?まだ2日間しかやってないのに!)
まぁ、最初からそのつもりではいたのですが、時々、電話が鳴ったり、お客様のチェックインがあったりで、なかなか私自身の仕事が進みません。
それで、やっぱり光里には一人でお風呂掃除をやってもらおう、と思い、冒頭↑のせりふが出たというわけです。
ところが、しばらくして下に下りていくと、お風呂から勇輝の声が聞こえた。
覗きに行ったら、あらら、光里おねえちゃんと二人で掃除をしているではないですか。
「勇輝にね、良い子にしていないとサンタさんがプレゼントくれないよ、って言ったの。」
と光里。
どうやら一人でやりたくないがために、勇輝も連れてきたらしい。
勇輝も、お風呂掃除やるよ!と言われただけでは動かないと思って、光里はそういう手を使ったんだな!?(なかなか頭いいじゃん。)
そうして二つのお風呂の掃除が終わったかと思うと、今度は二人で外で遊び始めた。
「手伝ったご褒美に外で一緒に遊んであげるんだって。」
と若女将。
ほう、光里はそこまで考えてるんだ。 (立派なお姉ちゃんじゃん!)
で、私が玄関脇のオフィスで仕事をしていたら、外から二人の話し声が聞こえた。
「そうじゃないよ、勇輝。 明日の次は”あさって”、明日の次の次は”しあさって”って言うんだよ!」
途中から聞こえたので何の話をしていたのか分かりませんが、どうも勇輝が明日の次の日に何かをする、みたいなことを言っていたようで、その言い方を教えていたみたい。
光里、”国語の先生”もやってるんですよ。
いつのまにか良いお姉さんになっちゃって♪
そうそう、長女の朱里ですが、こちらはやはり高校生になっただけあって、覚えは早いし(たぶん・・・(^^ゞ )、文句も言わずに(?)一人で黙々と仕事をこなしています。(偉いでしょ♪)
その調子で夏もよろしくね。!(^o^)!
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